投稿調査(TKKさん)

グラウノルンでは先に進むために3つのスイッチにより、レーザーの反射鏡の切替速度を変化させる仕掛けがあります(下図参照)。

レーザーパターン1

この部屋のレーザーの反射鏡の切替速度を

レーザーパターン2

この部屋の3つのスイッチを押すことによって変化させます。右、中、左で切替速度は『高速』、『中速』、『低速』となります。

この仕掛けについてですが、3つのスイッチを押す前、レーザーの反射鏡のデフォルト切替速度が人によって『超高速』になる現象が目撃されていました。しかしその発生条件は謎のままでした。そのカラクリをTKKさんが調査してくださいました。フレーム単位まで調査されたものすごい調査です(^^)。


レーザーパターン調査

§レーザーパターン
レーザーの変化パターンは以下の5フェイズで構成されています。
 
1:内側レーザー照射(短┌┐型)
2:内側レーザーOFFと同時に手前側の鏡が平行に戻る
3:内側レーザー照射(長┌┐型)
4:内側レーザーOFFと同時に外側のレーザーが┐┌型に
5:外側のレーザーが┘└型に戻ると同時に内側の手前側の鏡が斜めになる
 
右の部屋に抜けられるタイミングは“2”と“5”です。
 
 
☆各フェイズごとのフレーム数(初期)[1f:1/60s]
 
フェイズ1〜4のフレーム数(通常・各自)は「おとり組4体目の登録番号」、
フェイズ5(休止)のフレーム数は「おとり組5体目の登録番号」を元に、以下の式で表せます。
(実際には微少の誤差(遅延?)及びフレーム調整が行われているため、近似表現)
 
通常:[RegNum]+3+4*[IsMonster]
休止:[RegNum]-1+4*[IsMonster]
 
ここで「登録番号(RegNum)」とは、(メモリ領域上の)自軍登録枠の何番目かを表す数字です。
アークの1から始まり、エルクは6、サニアは11、ククルは19、ちょこは20となります。
仲間モンスターはパンディットが21で、あとは(原則)加入順で22、23…となり、12体目は32となります。
(別れる・トレードなどで空きが生じた場合及びそこに新たなモンスターが加わった場合については未検証)
おとり組4(5)体目がモンスターの場合は4フレーム加算されます(IsMonster:モンスターフラグ)
 
なお、おとり組が3名以下の場合は「通常:4f,休止:0f」扱いとなります。
また、おとり組が4名の場合はフェイズ5が0フレーム扱いとなります。
(休止フェイズは実際には0フレームにはなりませんが、この方が扱いやすいかと)
 
 
☆各スイッチ作動時のフレーム数
 
右ON:通常:19f,休止:11f(「フウジン・グルガ」に相当)
中ON:通常:36f,休止:19f(「怪物9枠目・ちょこ」に相当)
左ON:通常:66f,休止:51f
 
最大値は「通常:39f(38f)・休止:34f(35f)」なので、左スイッチON時そのままを再現できる組み合わせはありません。
もし小道具等でククルを召喚できる環境であれば、「ククル・オドン」と選択することで3倍速なら再現できます(ぇ
 
 
☆登録番号表
 
01:アーク	02:ポコ	03:トッシュ	04:イーガ
05:ゴーゲン	06:エルク	07:リーザ	08:シャンテ
09:シュウ	10:ヂークベック11:サニア	12:グルガ
13:ケラック	14:モフリー	15:ヘモジー	16:フウジン
17:ライジン	18:オドン	19:ククル	20:ちょこ
21:パンディット22:怪物2体目	23:怪物3体目	24:怪物4体目
25:怪物5体目	26:怪物6体目	27:怪物7体目	28:怪物8体目
29:怪物9体目	30:怪物10体目	31:怪物11体目	32:怪物12体目
 
このうち、アーク・エルク・サニアは固定メンバーのため、おとり組の4・5番目に指定できません。
もちろん仲間にしていないキャラ(モンスター)は指定しようがありません。
ククルは予めパラメータ領域の特定部分をチート等で弄ってキャラ一覧に出現させておけば指定可能です。
 
 
☆測定方法
 
□通常フェイズ
4名組でおとり戦を消化し、手筈通りレーザー部屋に辿り着く(意外に時間がかかる;
1周・10周・100周にかかる時間を携帯のストップウォッチで計測し、
「(推定フレーム数/60)×4」の時間と比較(関数電卓の数式修正機能)しつつ推測
(速過ぎて測定不能なものは差分からの推測)
□休止フェイズ
通常フェイズの計測で得たデータを元に、5名組での計測時間と
「(推定通常フレーム数/60)×4+(推定休止フレーム数/60)」の時間を比較しつつ推測
□各スイッチ作動時のフレーム数
ライブ(アマレコTV)のタイミングに合わせてデータ(aviutl)を再生し、比較
 
データ採りに時間がかかるのと、1fの違いを見抜きにくいこともあって、かなりてこずりました;
休止フェイズが実は0フレームにならない件はaviutl上でコマ送りしてみるまで全く気付きませんでした(汗
通常フェイズのフレーム数を若干削り、それを休止フェイズの最低フレーム数としているようです。
 
 ∫例(便宜上aviutlでのコマ数を倍にすることで60fpsでのフレーム数として表現)
 [4f,0f]:(ph1,ph2,ph3,ph4,ph5)=(4,4,2,4,2)[aviutlでのコマ数は(2,2,1,2,1)]
 [30f,0f]:(ph1,ph2,ph3,ph4,ph5)=(30,28,30,28,4)[aviutlでのコマ数は(15,14,15,14,2)]
 [30f,30f]:(ph1,ph2,ph3,ph4,ph5)=(30,30,28,30,32)[aviutlでのコマ数は(15,15,14,15,16)]
 
一方、この「フレーム調整」によるものかははっきりしませんが、誤差(遅延?)が発生しています;
地獄の1000周をグルガ・ファイター(怪物3体目)で計測することでやっと見当がついた格好です(汗
 
グルガ(15f):1003.05/1k,100.31/100
ファイター(30f):2005.81/1k,200.61/100
 
上の測定結果から、1周につき「(通常フレーム数)×0.2[ms]」の遅延が発生すると推測できそうです。
なお、デフォルトパターンでも各スイッチONパターンでも遅延は同程度(ただしフレーム数に比例)らしく、
特定のデフォルトパターンと右(中)スイッチONパターンは完全一致してくれます。
 
さすがに1万回もカウンターでカチカチカウントするのは気が狂いそうなのでギブorz
 
 
☆収録動画内容
 
◎「レーザーパターンサンプル第2版@通常版」
 
巨大列車2Fのレーザー部屋にて、アマレコTVを使って録画したものです。
操作キャラがリーザになっているのは、「証人」として分かりやすいからです。
(エルクやサニア等の「風に吹かれる」タイプより「弾む」タイプの方が…と)
…べ、別にカメラ映えするからとかそんなんじゃないんですよ?
 
なお、各スイッチをONにした時のものは操作キャラをヂークベックにして録り直しました(区別になる?
 
 
・SwR_Diec【約1.45秒周期】
 "SwR"は「右(Right)のスイッチをONにした時」の意味です。
 4体目にフウジン、5体目にグルガを選択した場合の速度と同じです。
 
・SwC_Diec【約2.716秒周期】
 「真ん中(Center)のスイッチをONにした時」の速度です。
 4体目にモンスター9体目、5体目にちょこを選択した場合の速度と同じです。
 
・SwL_Diec【約5.25秒周期】
 「左(Left)のスイッチをONにした時」の速度です。
 同一の速度を再現できる組み合わせは存在しませんが、ククルを召喚できる環境であれば、
 「ククル・オドン」と選択することで『3倍速』でなら再現可能です(爆
 
・Def01_04f_00f【約0.26秒周期】
 最速パターンです。
 アーク単独でおとり戦をこなし、突入組でレーザー部屋に辿り着いた時のものです。
 あまりに速過ぎるため、aviutlの再生ウィンドウだとコマ落ちします(汗
 なお、おとり組がアーク含めて2名・3名でもこれと同じ速度になります。
 
・Def02_4th12_15f【約1.00秒周期】
 4人目にグルガを選択し、4名でおとり戦をこなした時のものです。
 フェイズ5(休止フェイズ)が無いようにしか見えないと思います;
 
・Def03_4thM03_30f【約2.00秒周期】
 4人目にモンスター3体目を選択し、4名でおとり戦をこなした時のものです。
 フェイズ5(休止フェイズ)が無いかのように見えますでしょうか?
 1f〜4fと推測されますが、生や動画上ではかなり知覚しにくいです;
 
・Def04_4thM03_5thM07【約2.50秒周期】
 4体目にモンスター3体目、5体目にモンスター7体目を選択した場合の速度です。
 どのフェイズも30fとなる組み合わせです。
 
・Def05_4th05_5thM09【約1.06秒周期】
 4体目にゴーゲン、5体目にモンスター9体目を選択した場合の速度です。
 フェイズ1〜4の合計とフェイズ5がどちらも32fとなる組み合わせです。
 大抵の場合は「人間のみ」か「4体とも召喚獣(モンスター)」の構成となるでしょうから、
 4体目と5体目の番号差がここまで大きくなる組み合わせになることはなかなかないでしょう。
 初めて見た時は違和感ありありでした(^^;
 
・Def06_4th16_5th12_EmuSwR【約1.45秒周期】
 4体目にフウジン、5体目にグルガを選択した場合の速度です。
 通常フェイズが19f、休止フェイズが11fとなる組み合わせです。
 「右のスイッチをONにした時」の速度と同じです。
 ディスプレイ上でプレイ画面と同時に表示できる方は比較してみて下さい。
 
・Def07_4thM09_5th20_EmuSwC【約2.716秒周期】
 4体目にモンスター9体目、5体目にちょこを選択した場合の速度です。
 通常フェイズが36f、休止フェイズが19fとなる組み合わせです。
 「真ん中のスイッチをONにした時」の速度と同じです。
 ディスプレイ上でプレイ画面と同時に表示できる方は比較してみて下さい。
 
・Def08_4th19_5th18_EmuSwLx3【約1.75秒周期】
 4体目にククル、5体目にオドンを選択した場合の速度です(チート必須)
 通常フェイズが22f、休止フェイズが17fとなる組み合わせです。
 「左のスイッチをONにした時」の速度(66f,51f)の3倍(fが1/3)です。
 
 
おまけで「チョンガラ爆弾」を録ってみましたが…捉えきれてない;
一時停止することでかろうじて「ちょ」なる文字は確認できますが…
 

フレーム単位まで調査されるその調査力に、本当に脱帽です。ありがとうございました。


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最終更新:2011年5月1日  ありのす